私は5期目当選の年より、愛知県看護議員連盟の会長を務めております。その関係で、看護連盟の研修会に講師としてのご依頼がありました。『日本看護連盟・東海北陸ブロック協議会 2021年度ブロック別看護管理者等政策セミナー』と題し、11月29日オンラインで開催されました。丁度、この日は11月議会の開会日で、午前中の議会を終えた後、看護連盟の事務所に駆け付けました。
講師の皆様は、日本看護連盟会長大島敏子氏、香川県立保健医療大学学長井伊久美子氏、参議院議員藤川政人氏、保健師・看護師・弁護士友納理緒氏、という重鎮な方々ばかり。その中に入れていただき、大変緊張でした。私にいただいたテーマは、「愛知県議会100代目初女性議長からみた女性活躍社会」というテーマであり、パワーポイントの映像と共に話を進めました。
最初にプロフィールから入り、「経験してきたことが出発点」として、幼稚園園長や子育てと仕事の両立が今の活動の基本になったことを話しました。そして「現場の声を議会へ」ということで、女性議員だからこそ提案できる政策に取り組んだことを、実例と共に説明しました。そして愛知県議会で初の女性議長となり、その使命感について1年を振り返りました。
特に女性議長として一番力を入れたことは「議会会則明文化」です。女性議員には産前産後期間が明記されていないという現状をなんとかしようと、全国の地方議会に明文化を呼びかけたのです。欠席の届出には「公務、疾病、出産その他の事故のため」に「育児、介護」を追加し、「事故」の文言を「やむを得ない理由」と改正しました。愛知県議会も改正しました。
次にジェンダーレス社会への動きとして、元厚生労働事務次官の村木厚子氏の講演から「クオータ制」について話されたことを説明しました。「女性は男性と100m疾走するのに、スタート時点で重い荷物(子育て・家事)を背負っている。クオータ制はその荷物を降ろして男性と同じ条件で走れるようにするもの。」比較ではなく、男女が協力し合う社会にしていくことが重要です。
その後、東海テレビ制作のCM「ジェンダー不平等国で生きていく」の映像を観ていただきました。議長として私も取材を受け、映像の中に出てきます。これは日本民間放送大賞最優秀、日経ウーマンパワーエンパワーメント広告賞を受賞しています。最後に看護議員連盟との連携が重要であること、自分の活動が少しでも女性の皆様を勇気づけることが出来たらと話し、講演を終えました。